空飛ぶ広報室(ドラマ)
本日はドラマ。「空飛ぶ広報室」
新垣結衣、綾野剛主演で有川浩の同名小説が原作。原作も素晴らしいのだが、その原作を上回る全てが噛み合った日本ドラマ史上最高の傑作。
まずは雑なあらすじ。
平和ボケしたテレビディレクター稲葉リカ(新垣結衣)が、交通事故により戦闘機パイロットを続けられなくなった自衛官、空井大祐(綾野剛)と出会って人として成長するお話。
1話から出来が凄く良い。稲葉の上司役生瀬勝久や空井の上司役柴田恭兵など、配役が的確で画面を眺めていて楽しい。特に主演の新垣結衣の演技が素晴らしく、賢いけど馬鹿という難しい役を見事に演じきっている。稲葉リカという人物の成長が、視聴者にしっかり伝わる演技と構成で100点満点。
以下ネタバレあり感想。
2話で出てくる「浅学非才、馬鹿まるだし」という言葉と稲葉リカが泣きながらナポリタンを食べ「今の今まで自分はバカじゃないと思ってた」というシーン。本当に打ちのめされる感じと、自分自身にも刺さる部分があり一気に引き込まれた。
このシーン以降、鷺坂と違って厳しい上司という印象だったテレビ局デスクの阿久津も素晴らしい上司という印象に変わる。このあとの話も脇役にスポットがあたり、印象が大きく変わるということがあるのだが、この見せ方のバランスがとてもいい。脇役含めて登場人物みんな愛おしい。
ドラマで原作越えという言葉を使うとは思わなかった。間違いなく原作越え。原作よりもドラマをお勧めします。
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