あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない

アニメ感想。
こちらも名作「あの花」。映画化、ドラマ化もされた超有名作。ドラマは盛大にコケたみたいですが、アニメ版はハンカチ必須の感動作。テレビ12話＋劇場版。安心安定のノイタミナ枠アニメ。というのが本作の雑なプロフィール。もう7年前の作品とか嘘やろ…？

では、雑なあらすじ
過去のトラウマ引きずりまくりで高校受験に失敗して、滑り止めの底辺高校に入った主人公。気付けば底辺高校にも行かず、引きこもり生活。
そんな人生転落中の主人公の元に死んだはずの幼馴染の少女が現れるところから物語は始まる。

はい、もうあらすじで展開もオチも見え見え。お涙頂戴テンプレ作品。そう思って視聴スルーしてました。うん、人生損してたよ。
正直、展開もオチも予想を上回ることはない。概ね予想通り展開するし、下手に裏をつくようなチャレンジもしてこない。だが、常時安定して高いクオリティを維持し続けることで、視聴者の期待に沿う感動を提供してくれる。感動するアニメが観たいと言われれば間違いなく候補に挙がる傑作。

では、ネタバレ含む感想。
もうあらすじみた時点、視聴前の段階から如何に上手く、ヒロインめんまとの別れを描けるかがポイントだとして見てたんだけど、もう満点の出来栄え。本当に期待裏切らない。ゆきあつの女装と執着にはドン引きしたけど、基本的に視聴者に大きなストレスを与えることなく起承転結をまとめて、ラストはヒロインめんまと美しい別れを演出している。
アニメ12話できっちり完結しきってて、劇場版は蛇足になるんじゃないかと心配したけど、これまた上手く編集してて同じ展開を二度と見せられても感動する。総集編やるときの良いお手本って感じ。

ほんと上手く作られてるアニメ。ノイタミナ枠だし万人受けすること間違いなし。ドラマ性の強い傑作でございました。（ドラマにしたらコケたけど）